眼科
目は動物と人がコミュニケーションを図る上で大切な器官ですが、一部が体表に出ているため、一番傷付きやすいところでもあります。
「目」は、角膜や網膜、水晶体、結膜、眼瞼(まぶた)、神経など多くの構造を含んでいます。
それらのどの部分に異常があるのかを、視覚検査、涙液検査、眼圧測定、角膜染色、眼底検査などを行って見極めます。
目は非常にデリケートな器官であるため、短期間で急変したり、最悪の場合失明に至ることもあります。「目をショボショボさせている」「目が赤い」「目が白い」「目やにが多い」「涙が多い」「今までぶつからなかった場所にぶつかる」など、普段と違うなと感じることがあれば早めに来院してください。
主な症例について
ドライアイ
乾性角結膜炎は、ドライアイ、KCS(英名:keratoconjunctivitis sicca)と呼ばれ、涙液の性質の変化や涙量の低下で引き起こされる炎症です。
軽度の段階では、ベタベタした目やにが多い、眼が充血しているという状態に飼い主様が気付くことが多いです。
経過が長いと、角膜に血管新生や黒い色素沈着が起き、急性の悪化では乾燥刺激による角膜潰瘍、痛みを伴います。
原因は、涙腺に起きる免疫介在性の病気だと考えられています。
それ以外では、顔面神経麻痺によるもの、第三眼瞼の外科治療、薬剤の影響などです。
シルマー試験と呼ばれる涙量を測る検査によって診断・重症度の把握になります。
涙腺や第三眼瞼の不可逆的なダメージを起こす治療・処置による二次性のドライアイは、人工涙液による乾燥防止が対処法になります。
免疫介在性のドライアイでは、人工涙液と同時にシクロスポリン眼軟膏を使うことで、涙の量の回復が見られることもあります。今回の症例は幸いにもシクロスポリンに反応してくれました。ただし、点眼を止めてしまうと再発することが多いため、長期的な管理が必要となります。
犬の角膜ジストロフィー
角膜ジストロフィーは、角膜にリン脂質、コレステロールやカルシウムなどの成分が沈着し、角膜に円形~楕円形の混濁領域が認められる病気です。
その発症には遺伝的な背景があり本犬種のほかにも、ビーグル、シベリアン・ハスキーなどに多いとされております。
しかし、これが直接的な失明の原因となることはありません。
また難治性であり、外科的に混濁した部分を削り取ったとしても再発しやすいため、基本的に治療は行いません。
角膜潰瘍
角膜が損傷を受けると、 目が開かない、涙の量が多い、目脂が多い、羞明(まぶしそうにする)などの症状が出ます。
疾患の程度によっては視覚障害の原因になり、角膜が穿孔するような病態では眼球の維持が困難になることもあるため、適切な診断と早期治療が必要です。
眼球の一番外側にあるのが角膜です。
外界からの刺激に対してバリアー機能を備えています。
しかし、砂やほこりなどの異物、まつ毛の生え方の異常(例えば、逆さまつ毛など)などで傷ついたり、 シャンプーが目に入り刺激されたりすることで、異常なほど目を気にして、前肢で目をこするような仕草を見せるようになります。
これらの原因で角膜が損傷を受けると、 目が開かない、涙の量が多い、目脂が多い、羞明(まぶしそうにする)などの症状が出てきます。
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当院は、大阪市淀川区にある動物病院です。
病気に対して正しい診断、正しい治療を行い、慢心することなくいつまでも初心を忘れず、丁寧に見続けることを心がけています。
治療内容に見合った価格で、飼い主様からの信頼をいただく「あたりまえなこと」を実践しています。
動物の病気に関するお悩みを飼い主様と一緒に解決ができるように、真摯に対応いたします。まずはお気軽にご連絡ください。
病院名 | 淀川中央動物病院 |
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院長 | 菅木 佑始 |
所在地 | 〒532-0002 大阪市淀川区東三国6-12-6 |
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診療時間
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